第拾壹話 「つきひフェニックス 其ノ肆」



以下この記事には作品の核心に触れる内容(ネタバレ)が含まれている可能性があります。

偽物語

感想【01】 【02】 【03】 【04】 【05】 【06】 【07】 【08】 【09】 【10】
エンドカード

第拾壹話 「つきひフェニックス 其ノ肆」

脚本 中本宗応
絵コンテ 笹木信作
演出 八瀬祐樹
作画監督
   潮月一也 赤尾良太郎 前田達之 佐々木貴宏
   伊藤良明 高野晃久 渡辺明夫

提供画 渡辺明夫

03月18日(日) テレビ神奈川(tvk) 25:00
03月25日(日) ニコニコ動画 02:00

OPテーマ1 「二言目」 戦場ヶ原ひたぎ(斎藤千和) (【01】【03】)
OPディレクター(1) 龍輪直征
OPテーマ2 「marshmallow justice」 阿良々木火憐(喜多村英梨) (【02】【05】【06】)
OPテーマ3 「白金ディスコ」  阿良々木月火(井口裕香) (【08】-【10】)
OPディレクター(2・3) 高津幸央
【04】【07】【11】OPなし

EDテーマ 「ナイショの話」 ClariS (【02】‐【11】)
EDアニメーション ウエダハジメ (【02】-【06】【08】-【10】)
EDイラスト 渡辺明夫 松本元気 (【07】)
【01】EDなし 【11】ホワイトバック

01話 ★★★★★
02話 ★★★★★
03話 ★★★★★
04話 ★★★★★
05話 ★★★★★
06話 ★★★★★
07話 ★★★★★
08話 ★★★★★
09話 ★★★★★
10話 ★★★★★

11話 ★★★★★

終了


不死身の死出の鳥(ホトトギス)が月火(井口裕香)の怪異の正体だと忍(坂本真綾)は明らかにします。
ホトトギスには託卵の性質があり正確に言えば怪異が憑いたのは暦(神谷浩史)達の母ということでつまり月火は怪異そのもので偽物の妹という訳です。


「怪異そのものなんだよお兄ちゃん」と月火が言うわけもなく落ち着いた始まりの最終話となりOPはありませんでした。
忍の語りに被さったOP曲のインストアレンジが荘厳で切なかったです。
怪異自体は不死身なだけで害を及ぼさない・・・ただ人間の偽物というだけ。
余弦(白石涼子)は偽物を好しとしないのですからそれは通用しませんね。
壊れた玄関で番をしている暦の前に火憐(喜多村英梨)が帰ってきます。
どうやら無事だったようです。(笑)
火憐は暦が番で勉強出来なかっただろうと交替を申し出ます。
地獄の門番ケルベロスて阿良々木家は地獄なのかと思ったりもしますがまぁ火憐はアレなんでスルーしときましょう。
火憐は暦は月火の為に「死ねる」といい暦もまた姉妹の為に命を賭することが出来ると断言します。
この遣り取りで心が決まったようですがまぁ何てカッコイイ兄貴かと思った矢先に寝ている月火にちゅーしやがったよこの変態兄貴は。(笑)
蝋燭沢君にあやまれー。
色々問題もありますがこれで妹の月火に対する気持を再確認していよいよ出陣です。
余弦の下に向う暦に忍は協力を申し出ました。
暦の血を吸って大人忍(キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード)に復活です。
アセロラ・・・ドリンク?!(笑)
余弦は暦が現れた事を気にも掛けず(想定内?)寧ろわかりやすいからバトルウェルカム暴力賛成とまで嘯きます。
余接(早見沙織)は案外毒舌なんですね・・・ボクハキメガオデソウイッタ。
BBA年長者認定で忍も頭にきているようです。
暦と余弦に忍と余弦の組合せで夫々に闘うことになります。
忍野との関係を余弦に尋ねると大学の同級で四人将棋オカルト研究会の仲間だった事が判明します。
そして何と!貝木(三木眞一郎)もそうであったとうことも。
しかも親切に月火の存在を教えたのが貝木だと。
お前かー。
よくよく貝木に振り回される阿良々木家ですが結局詐欺師であるが故に能力がない偽物と嘘をついていたのでしょう。
ただ何で月火を売るような真似をしたのかとも思いますが余弦に暦を会わせたかったのかなと思いました。
かなり乱暴な方法ですがこういう状況なら暦も本気を出すでしょうし余弦にいい刺激を与えられるかも知れないと考えていたのかも知れません。
忍野にあって余弦にないものを補うために。
何でそんな余計なことをするかと言えば好きなんでしょう。
大学の壁には何故か構成の東冨耶子さんの名前がありましたがどうもどっかで見覚えがあると思いました。(笑)
暦は偽物であっても義理の妹の魅力には勝てず味方であると宣言します。
余弦は他の家族が真実を知ってどう思うのかと大激怒です。
いや火憐は大丈夫な感じですし(大体体調が優れないのにインター破壊とか既に人間離れしとるわ笑)この兄妹を見る限り両親も大丈夫でしょう。
まぁ家族であった14年間という積み重ねと実績もありますから。
余弦は暦をボコボコにしつつ自らの信念を押し付けるなといっていますがそれはあんたもだろ。(笑)
実際色々理屈をつけていますが分っているから苛立っているようにも見えます。
×
余接は忍にボコボコにされていてもまだ大口を叩いています。
ボクハキメガオデソウイッタ。
余弦は忍に決勝戦を挑みますが高笑いで一蹴されボロボロになりながらも諦めず心が折れていない暦の瞳に輝きが戻ります。
そして暦の家族観が語られます。
家族を守る為に全ての悪を引き受ける覚悟があると言います。
対する余弦も語ります。
暦は性悪説であると。
リアリストということですね。
善くあろうと行動し人が為す以上その善行全てが偽善だと。
個人的に所謂一般的な偽善そのものは悪くないと思っています。
やらせておけばいいんです。
それで利する人間は当然糾弾されるべき悪であり騙されず名誉だけ渡して利を渡さなければいい。
結局偽善が幅を利かすのは無償の善が足りていないのが問題なんです。
ちょっと話が脱線しました。(笑)

本物とほとんど見分けがつかない偽物とはどちらに価値があるのか。
余弦は本物だと言いかつて忍野は等価だと言い貝木は圧倒的に偽物だと言ったそうです。
偽物であっても本物になろうとしている意志がありさえすればそれは本物よりも本物らしいと。
意志なき偽物には価値がないと。
大体偽物があるからこその本物でそもそも本物しかないのなら態々それを本物と呼ぶ必要もないでしょう。
まぁこれは言葉遊びというか思考ゲームですから単なる表現の仕方の違いで実は本質的に内容が同じだったりしますけど。
アンリミテッドリールブック[例外ノホウガ多イ規則]・・・鳥は取っても巣鳥は取るな。
と言いたいことだけ言ってあっさり退いた余弦でした。
暦が余弦に対して今ひとつ気持が入らなかったのは余弦が暦を人間扱いしてくれたからで他には忍野だけであると言います。
忍野が言わないであろう「さようなら」の言葉を残して去って行きました。
余弦は妙に忍野を意識してますがやっぱり好きなんですね・・・まぁアラサー三人組の恋愛模様はどうでもいいですね。(笑)
だから暦の言葉に動かされた部分があるのかも知れません。
半不死身の暦なら不死鳥を任せられると思ったのかも知れません。
そもそも答えは最初から決まっていたのかも知れません。
自分の間違いを認めることの勇気。
ボコボコにはされましたが一先ず落着です。
吸血鬼崩れで良かったですね。
暦は家に帰って寝ている月火の部屋へ行きます。
寝てた筈なのに身構えてたとか凄いですが暦も鬼畜な兄やんにはならず今度彼女であるガハラさん(斉藤千和)を家に連れて来て紹介するなんて言っています。
ガハラさんも暦の中ではもう既に家族同然の存在なんでしょうしきっと月火にも理解があるでしょう。
海辺に佇むガハラさんのへと歩み寄る暦のシーンで物語は終りました。
ガハラさん髪切った?(まぁキーヴィジュアルでね・・・)
このシーンには何か意味があるんでしょうかね。
貝木がいいところを持っていったと思ったら最後にガハラさんとはズルいです。
ガハラさんで始まり貝木に振り回されガハラさんで終るということですね。
で次回って一体何を指して言っているんでしょう。(笑)
そして本当の最後はキャラクターデザインの渡辺さんによる提供画のミスド忍でした。
やっぱり本編と同じですから一番しっくり来ますね、
いやドーナツとか歪みねーな。(笑)

といったところであっさりと終わってしまいました。
寧ろ本筋から外れた部分で非常に内容が濃かったようにも思いますが最後迄楽しむことが出来ました。
重い部分をさらっと流してしまうのもらしいのかも知れません。
前にも書きましたが会話劇として本を読んでいるように感じられましたしその分映像のお遊びが生きていました。
何れにせよ多少斜めだったかも知れませんが火憐であり月火の物語であったのは間違いないと思います。
それと貝木が阿良々木ハーレム(笑)の女の子達全員と怪異絡みで何らかの接点があるじゃないかと踏んでいます。
まぁよりエロ要素がよりマニアックで遠慮がない感じもありましたがこれって原作通りなんでしょお兄ちゃん?(笑)

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スタッフ
原作 西尾維新 講談社BOX(講談社)
キャラクター原案 VOFAN
監督 新房昭之
シリーズ構成 東冨耶子 新房昭之
キャラクターデザイン・総作画監督 渡辺明夫
シリーズディレクター 板村智幸
音楽 神前暁
音響監督 鶴岡陽太
美術監督 飯島寿治
色彩設定 滝沢いづみ
撮影監督 会津孝幸
編集 松原理恵
アニメーション制作 シャフト
キャスト
阿良々木暦 神谷浩史
阿良々木火憐 喜多村英梨
阿良々木月火 井口裕香
戦場ヶ原ひたぎ 斎藤千和
八九寺真宵 加藤英美里
神原駿河 沢城みゆき
千石撫子 花澤香菜
羽川翼 堀江由衣
忍野忍 坂本真綾
貝木泥舟 三木眞一郎
影縫余弦 白石涼子
斧乃木余接 早見沙織


個人的に昨年正月にニコニコ動画の「化物語」一挙放送が急激に現在のようなアニメに傾倒する切っ掛けの一つでしたからこうして続編に当たる作品を新作として最後迄視る事が出来てとても良かったと思いますし同時に感慨深いものがあります。
原作も読みたいと思っています。
無論"化"が先ですが。(笑)

スタッフ関係者の皆さん
出演者の皆さん
お疲れ様でした☆ありがとう

そして読んで戴いた皆さんにも
感謝☆有難う御座いました



個別感想一覧

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うんたん♪てへぺろ(・ω<)

KAkashi
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