二回目の鑑賞をしました。
*中途よりネタバレを含む感想があります。


公開日から三週間振りに観に行って来ました。

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今回も前回同様に劇場は横浜ブルク13で最大のシアター7(488席+車椅子4席)でした。

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入場時にかぐや姫の物語BDとDVDの配布がありました。
一瞬(それ観に来てないんですが)と思いましたが公開はまだでした。(笑)
一応来場特典も戴きましたが・・・
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こんな感じだったので黙って静かにしまいました・・・。(爆)

日曜晩の回ということでキャパの一割程度の入りといった感じだったでしょうか。
リピーターも少なくなかったように思います。
座席は周囲の埋まり具合を考えて出来るだけ中段以上の場所を選んだつもりでしたがそれでも若干低かったです。(空いていれば最後列を選んでいました)

予告編はアニメ作品が多かったです。
PERSONA 3 THE MOVIE -#1 Spring of Birth -
魔女っこ姉妹のヨヨとネネ
劇場版THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!
劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising-
劇場版モーレツ宇宙海賊
"かぐや姫"がなかったのは配布の円盤が替りなのでしょうね。
また実写僕は友達が少ない」の予告もあって"奇跡の実写化"的な煽りがありましたが寧ろ実写化しようという思惑が奇跡ではないのかと思いました。(笑)
個人的に実写からアニメという流れであればまだしもこの2年で二回アニメ化された作品を映画にしようとは相当なチャレンジャーといった感じが強いですね。
ヴィジュアルも正直違和感ありまくりでしたが全く別の意味で面白そうな感じもありました。(爆)
あどうでもいい与太話でした(笑)



前回同様予告編も流れました。

本編前の西尾維新プロジェクトとのコラボマナー告知は戦場ヶ原ひたぎ(CV斎藤千和)のSDキャラ[前回は忍野扇(CV水橋かおり)]でいきなりテンションマックスでした。(笑)
いやマミさんがどうこうという話ではありません。(爆)


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以下この記事には作品の核心に触れる内容(ネタバレ)が含まれています。
(テレビシリーズ並びに前作劇場版[前編][後編]も含まれます)


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【感想】   以下この記事には作品の核心に触れる内容(ネタバレ)が含まれています。

超長編となってしまいました・・・。



 テレビシリーズ Wiki *ネタバレ注意
 劇場版 Wiki *ネタバレ注意

公開初日[10月26日(土)]から二回目[11月17日(日)]の鑑賞でした。
まど☆マギテレビシリーズ原理主義者(笑)としての基本スタンスや評価に何等揺るぎはありませんがそれでも今回は不思議と清清しい気持ちで劇場を後に出来ました。
二回目鑑賞迄のインターバルでほむらの気持ちを取り留めなく色々と考えていた結果なのかも知れません。
ただ感想を書こうとすると想いが次から次へと溢れて更に取り留めなくやっぱり中々纏まらないのです。(笑)

先ずは物語の順を追って感想を書いてみたいと思います。
[*余計なことかも知れませんが旧世界・新世界の表記はアルティメットまどか(円環の理)の世界改変前後という意味です]


プロローグはナレーションから静かに始まりそのまま異空間へといった流れでもう既に違和感満載で本当に続編なのかという疑念が少なからず湧き上がりました。
何せ魔法少女・鹿目まどか・美樹さやか・巴マミ・佐倉杏子が勢揃いで更に最大の違和感はべべ(お菓子の魔女シャルロッテ・・・旧世界でマミった魔女)の存在でした。
新世界では魔女は存在しませんからマミの傍らにべべが居たとしてもおかしくはないのですが(いや魔女の姿なのでおかしいです笑)それ以前にまどかだけではなくさやかは(魔女化に代わって)円環の理(まどか)に導かれて去っていましたしその例に倣えば(旧世界で魔女化した魔法少女の)べべも既に存在していない筈と考えるのが自然です。
旧世界のマミとさやかについては描かれている部分では魔女化ではなく全て殉死ですから新世界で引き続き存在していても不思議ではないのですが個人的にテレビシリーズ最終話の演出からほむらが最後の魔法少女という思い込みも確かにありました。
倒す相手がナイトメア(悪夢)ということでこれはもう夢の類や別世界のものであろうというのは明白でそれ以上野暮な詮索は無用というものですが初見ではやっぱりそのからくりが気になっていました。(笑)
四人+一人が協力して倒す方法も中々ファンタジックなミュージカルテイストで悲壮感の欠片もありません。
この明るい演出で異空間デザインがとてもキュートに感じられるから不思議です。
この素晴らしさは大スクリーンでこそ十二分に堪能出来るものなのだと思いました。
朝になりまどかが目覚めてから一連の流れはテレビシリーズ第一話そのままでついついニヤケてしまったりした訳ですが無論夢オチではありませんし別世界と一体であることも明白になって行きました。
鹿目母娘の会話の内容が違っていたり登校シーンでは仁美に代わって杏子が登場したりと流石にこの時点ではこの奇妙な世界の詮索は兎も角序盤はファンサービスでもあるんだろうと思っていました。
キュゥべえも「きゅっ」としか喋らないし単なる愛らしいマスコットです。(どうもベベとは仲が良くない模様です)
学校では早乙女先生はかなり危なっかしいことを言っていましたが思わず心の中で(シャフ度)と呟いていました。(笑)
そして半ば忘れ掛けられていた?(笑)転校生として暁美ほむらの登場となるのですが三つ編みのメガ(ネ)ほむ(ら)でした。

キタ━━━(゚∀゚)━━━!!

もう心の中では会心の笑顔です。(爆)
メガほむは既に魔法少女で実は前夜のナイトメア討伐にも加わっていたようですが(マミだけが知っていた)二回観ても気付かなかったです。

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テレビシリーズのエンドカードとしてもお馴染みの画ですが遂に実現しました(メガほむではないですが)

"この世界"では志筑仁美と上条恭介は既に付き合っているということでそのフラストレーションからナイトメアを生み出して魔法少女達が退治に向かう訳ですがまたこれが素晴らしいものでしたね。(笑)
何と!ダンスをモチーフにした五人の変身シーンが描かれていました。
更に五人揃って
ピュエラ・マギ・ホーリー・クインテット」( `Λ ’)b ドヤッ!
という決め台詞迄ありました。

プリキュアかよ!!

思わず驚き過ぎて椅子から落ちそうになりました。(笑)
いや嬉しかったですけどね(爆)
メガほむは若干トロい感じではありましたけど妙なキレで寧ろトロさを表現したダンスのようにも見えました。
ナイトメアへの止めの前の円卓でのお茶会で山手線ゲーム?マジカルバナナ?(古笑)的なものが唐突に始まるのですがメガほむはやっぱりトロいのでした。
まぁそこがまたいいのですが。(笑)
ただある方が考察に書かれていたのですがマミが「チーズ」(べべの好物)と言ったりやメガほむの「カボチャ」は意味深だったりとやっぱりこの作品は一筋縄では行きませんね。
仁美が生み出したナイトメアも退治され仁美自身も癒されるという感じで"この世界"では犠牲者が出ることなく平和が戻るのでした。
徹夜で対応する魔法少女とすれば難儀であることは確かでしょう。
まぁそんな素敵な時間も続く程甘い訳がなくファンサービスの"飴"も違和感を感じたメガほむに依ってあっさり終焉を迎えるのでした。
待ちに待った?(笑)"鞭"の時間が始まりますよ。


メガほむが違和感を感じた途端に周囲の殆どが不気味なモブ顔になるという判り易さだったです。
先ずメガほむらは杏子に接触して風見野から見滝原に杏子が移って来た経緯から二人で風見野へ行ってみようと言うことになります。
風見野行のバスに乗っても着く事がなく最後は徒歩で試みますが無理でした。
ここでメガほむは確信するのでした。
"この世界"は魔女の結界であると。
無論犠牲者が出ないであるとかそもそも魔女の存在は新世界にはないとかその目的も良く分らない状況ではありますが髪を解いてメガネを取り去ったほむほむは真相解明に動くのでした。
まぁほむほむが髪解いてメガネを捨てると碌なことにならないんですよね・・・。
そして次にほむほむは最大の容疑者と思しきべべを締め上げますが確かに一番怪しいというか違和感が大きいのですが状況証拠だけでそこまで常軌を逸するのかというところも少なからずありました。
そこに異変を察知していたマミが間を割って入りほむほむとマミのガンアクションが始まります。
魔法少女対決というとテレビシリーズのさやかと杏子のバトルが思い出されますがそれ以上の迫力で美しくもありました。
マミはうっかりベベに頭を齧られたり魔法少女の真実を知った結果錯乱状態で銃を乱射してしまったりと精神的には若干脆弱なところはありますが魔法少女としての実力は間違いなく最強なのかも知れません。
戦闘力では確実に劣っているほむほむも時間停止を駆使して戦いますが互角に持っていくのが精一杯でした。
膠着状態の中ほむほむは自分の頭を銃で打ち抜こうとしますが一瞬マミが止めに入って球が掠った程度で済みました。
ほむほむも"この世界"が特殊な場所であると確信しての打開策だったとは思いますがマミの行動には驚いていましたね。
"この世界"構築の黒幕であればそんなことはしないとも考えられます。
自分も何故だろうと思ったところもありますがマミにとっては自らの周囲の現状維持が最大の幸福であり優しさの現れだったのかも知れません。
そこが弱さでもあるのかも知れませんが一瞬の隙をついて優位に立ったほむほむもまた銃で止めを差そうとしますが躊躇いの末に脚を打ち抜くことになりますからまぁほむほむもまた同じでしょう。
ただそれだけでは終わらずマミはリボンを身代わりにしていて逆に優位に立つのでした。
もう膠着状態からの二転三転は見応えがありました。
窮地に陥ったほむほむを救ったのは突如現れたさやかで二人はマミの元から立ち去るのでした。
二人が去ったマミに傍らにはべべが少女の姿で現れました。
百江なぎさでした。
なぎさはマミに話があると切り出します。
ここはおぉっと思ったのですが旧世界での魔女は元々魔法少女ですから当然人間だったのですよね。
一方ほむほむは逃げ延びた先でさやかから意味ありげな言葉を聞くことになります。
更に魔女の存在を知っていたさやかはほむほむに混乱を与えて忽然と姿を消します。
ほむほむは呆然といった感じです。
察しのいい皆さんはこの辺り迄に気付いていた方もいたようですが自分は殆どほむほむと同化していた感じで一緒に呆然としてました。(笑)
さやかがイレギュラーな存在であることは明白とはいえだからといって自らそれを明かすような真似をしたのですから黒幕ではないと思いましたがそれでも全く読めなくなってしまいました。
尤も後から考えればさやかがイレギュラーであれば当然べべ(なぎさ)も同様ですし魔女の存在を知らない杏子とマミも・・・。


途方に暮れたかのようなほむほむの前にまどかが現れます。
月明かりの下で束の間の二人の時間を過ごします。
とても美しいロケーションではありますが儚くも物悲しい雰囲気にも溢れていました。
「ひとりぼっちになってはダメ」というまどかですがまどかの本心もまたそれと同じものでした。
まどかはほむほむの髪を編みながらそんな会話を交わしていますがその髪が再び三つ編みに戻る事はありませんでした。


そしてほむほむは"この世界"の黒幕に辿り着きます。
ほむほむも覚悟と言うのか理解していたでしょうけども自分自身でした。
ただそれが魔女化(正確には孵化前)という原因には大層驚いていましたね。
自分の場合は逆でこの時点でそうだったのかと素で驚いていましたが(笑)魔女化については納得していました。
ほむほむが円環の理の認識やそれ以前の記憶を保持していることを考えれば(これがまどかの匙加減だとしたら結果的にこれもまた罪な話ですが)その理から外れ(かけ)ていてもおかしくないと思ったからです。
眠るようにほむほむは魔女化して訳ですがこれで今作が紛れもない続編(しかも前作直後)ということも明らかになりました。
ただナイトメアの世界というのは"旧世界"の魔女の結界とはまた違ったメカニズムなのですがいよいよあいつ?あの方?のターンが始まります。(笑)
ここまでまともに喋れなかったキュゥべえが得意気に饒舌に真相を語り始めます。
まぁこれも基本ダメな流れですよね。(笑)
曰く
弓折れ矢尽きたほむほむが円環の理の救済を受ける前に特殊なシールド(外部からの干渉を受けず内部から外部への干渉は可能)で覆ってみたらソウルジェムの中で摩訶不思議な"この世界"が構築されていったのです。
キュゥべえは実験と称してそれを観察していたのですがほむほむが無意識に呼び込んだ魔法少女達等一部を除いてご丁寧にモブの微調整迄していたと憎らしいくらいに語りました。
要するに・・・

結局お前が黒幕か!

全く油断も隙もありません。(笑)
そして実験の目的は円環の理を観測し手中にすることでした。
もう美し過ぎるくらい無駄がありません。(苦笑)
無論ほむほむは激怒しました。
キュゥべえ(インキュベーター)が円環の理を支配下に置くということは当然魔女のデータもしっかり取っているでしょうから若し理の改変が可能であるならまどかの決断を無にしてしまうことになります。
キュゥべえのソウルジェム内部で魔女として孵化してしまったら永遠に救済を受けることが出来なくなるという甘言?(実際そうなのか判断はつきませんが)にも耳を貸さずほむほむは苦渋の決断として魔女化促進の道を選びインキュベーターの野望を阻止しようと試みます。
かつてのまどかもそうでしたが結局ほむほむもベターな選択しか取れないのはもどかしいところですね。(そもそもベストな方法自体が幻のようなものなのかも知れません。)
そこに魔法少女隊(新クインテット?)がほむほむを救う為に登場しました。
インキュベーターの企みに気付きさやかはまどか(円環の理)の記憶を預かりなぎさはそのバックアップとして潜入というのが本当の役割でした。
予想通りなのかまどかはすっかり記憶を失っていましたね。(笑)
なぎさがベベの姿をとっていたのはインキュベーターを欺くためなのか魔法少女達が認識し易いからなのかどうなんでしょうか。
マミはなぎさの説明からちゃんと事の次第を理解し杏子にしても記憶の齟齬の違和感に対する合理的な答えと判断したのでしょう。
魔女となった流石のほむほむも時間操作の技は使えないようですしそれ以前に魔法少女4人と最強で唯一無二のまどかの前にはその軍門に下るのは時間の問題でした。
同時にインキュベーターのシールドも破壊されました。
果たしてほむほむも円環の理に救われるのかという不安もありましたが少なくともそうでなければまどか達もこういった形をとることはなかったでしょうね。


眠っているようなほむほむの前に天から道が続き馬車(というか象が曳く車)に乗って露払いとしてさやかとなぎさが現れ(妙に微笑ましく感じました)アルティメットまどかが迎えにやって来ました。
漸くほむほむも救われる瞬間が来たのです。
身体を横たえるほむほむが居た場所は正しく力尽きた荒涼とした砂漠のような場所です。
偽りの世界から解放された眠っている鹿目一家・仁美・恭介・早乙女先生(追記 あと中沢くん)の姿がありました。
そしてマミと杏子の姿もありました。
個人的に完全なミスリードだったのですがたっくんの姿からすれば新世界でのほむほむと鹿目一家との邂逅からそれ程時間が経っていないということですしマミと杏子もしっかり存命でした。
ほむほむの最後は独りではなかったのですね。
マミと杏子には円環の理に導かれて旅立って行こうとするほむほむの姿としか認知出来ないのだろうと思いますがそれでも二人に見送られています。
まどかの手が差し延べられ
めでたしめでたしです。

つかまえた

まどかの手が差し延べられた瞬間に邪悪な口元から思いも寄らぬ言葉が発せられたのです。
初見では正直何で更に話を広げようとするのかなと思いましたよ。(笑)
前作ラストでまどかとの再会が近い事を喜んでいるかのような口元の笑みが今度は恐ろしいものに変質していました。(と感じられただけど実際は普通の笑みだと思います)
ほむほむはまどかの差し延べられた腕を握って引き寄せた瞬間円環の理への道も崩れ初め馬車からさやかとなぎさが投げ出されています。
マミや杏子の存在する新世界にも激動が走りますが二人は何が起こっているのか迄は理解出来ないようです。
無論観客席も(゚д゚)ポカーンです。(笑)
呆気に取られながらも代表してインキュベーターが問い掛けます。
いやどう見ても世界を上書きしているようにしか見えませんが確認でしょうね。
ほむほむは円環の理からまどかの人間の部分の記憶だけを奪って世界の書き換えを行っていると答えます。
その力の源は希望も絶望も凌駕する



だと言い放ちます。
これを聞いた瞬間に失笑というか思わず微笑んでしまったのは確かです。
この脚本家が言うのか?的なことではなく(多少は思いましたが笑)いよいよスケールが大きくなってしまって絶対に結論が出るとも思えなかったからです。
個人的にざっくり言うと「愛」とはエゴの極致だと思っていますから。
まぁそれはそれとして(笑)流石のインキュベーターも理解(これは永遠に無理でしょう)というか解析不能で完全撤退宣言をした及び腰のインキュベーターの首根っ子をほむほむはしっかり捕まえて廃棄物処理(絶望)の任に当らさせる卒の無さでした。


新世界が書き換えられた改世界にはマミが居て杏子も居て巻き添えでさやかとなぎさも居ました。
さやかはほむほむに対して(円環の理を台無しにした為に)敵意を向けますが何れ記憶から失われてしまいそうです。
なぎさが小学生だったのには驚きですがインキュベーターに鬼畜振りは今に始まった訳ではありません。(笑)
マミとなぎさは人間?同士で出会えたようです。
円環の理や魔法少女システムがどうなったのかハッキリしませんがほむほむが剥ぎ取ったのはあくまでも"まどかの人間としての記憶"だけだと言っていますから(多分そこが能力的な限界だった?)そのままである可能性は高そうです。
そしてほむほむは完全に少女の顔から妖艶な大人の顔(というか目)に変貌していました。
そして自らを悪魔とまで称するのですが何とも自嘲気味でもあり寂しくも物悲しかったですね。
この一連のほむほむの行動には多用な考察(参考 悪ほむ)もありますがその根源がなんであれ神(まどか)と相対する立ち位置を選んだとするなら唯一で合理的な判断だったのではないでしょうか。
光と影(陰陽)の対比であって名実共にルシファー(ルシフェル Lucifer  ラテン語で「光をもたらす者」)となったのかも知れません。
旧世界・新世界に続く改世界では同じような日常が動き出しまどかが帰国子女の転校生として登場しました。
まどかは"大切な事を忘れている"程度には認識しているようですが悪ほむの問い掛けで「秩序を乱す事」に対してしっかりと否定します。
そこに悪ほむは宇宙的規模の「愛」を感じて衝撃を受けたようでしたが改めて本人に対しても「将来敵に成り得る可能性」を宣言するのでした。


一旦幕引きといった雰囲気でエンドロールが始まりますが初見ではやはりフラストレーションのようなものも確かにありました。
終盤の一連の展開は見応えがありましたし面白かったのは確かですが次回作のあるなしに関わらずほむほむが円環の理に導かれてハッピーエンドで良かったのではないかと思っていました。
ただそれでは単なる続編で普通の面白い映画でしかないというのは後々考えるようになりましたし二回目でそれは確信となりました。
最後の流れがあったからこそひとつの作品として(シリーズ初見の方がどう感じるのかは別として)しっかりとした骨太のものになったように思います。
エンドロール後のエピローグでは幻想的な月明かりの下でひとりワルツを舞う悪ほむやボロボロで震えるのインキュベーターの姿の描写があり最後悪ほむが身を投げるようなシーンもありましたがある意味悪ほむの心象風景のようなものではないかと感じました。
まぁ若しも次回作があるなら単なるギミックでそれ以上ではないと踏みましたが。(笑)


当初は条件付(次回作)で★★★★・としましたが★★★★☆(条件なし)に変更します。
尚単純な比較は無理にせよテレビシリーズは無論★★★★★です。(笑)


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ピュエラ・マギ・ホーリー・クインテット?セクステット?(笑)について。

巴マミ】
ほむほむとのタイマンは圧巻で戦闘力は最強クラスなのでしょう。
精神的に脆いところがある割には旧世界でも魔女化した形跡がないのは不思議ですがそういった要素がなければ最後迄生き残れていたことを考えれば肯けるところです。
序盤の"魔法少女戦隊"(笑)はどう考えてもマミの趣味だと思うのですがどうなんでしょうか。
新たな相方の出現も良かったですね。

佐倉杏子】
マミ同様最後迄の生き残りで魔女化の欠片もなかった訳ですが杏子は適応力の高さが抜群なのかなと思います。(無論戦闘力に関しても)
自分の考えをしっかりと持ちながらキチンと判断して軌道修正が出来ている感じでしょうか。
まぁ全てのストレスが食欲に反映されているようでもありますが。(笑)

美樹さやか】
魔女にもなったし円環の理にも導かれて大人になったなぁという印象です。
旧世界では魔女になってしまったくらいですから男にはコリゴリというのも確かでしょう。
サポート役というのは本質的に合っているのでしょうね。

百江なぎさ/ベベ】
早い段階で新キャラクターとして中の人込みで明らかになっていた割には地味な活躍でした。(だからこそ明らかにしたとも言えますが)
フルネームでの紹介もなかったような・・・。
結果個人的に初見で中盤過ぎくらいから次回作への布石(本当にあるのかは別として)の印象を抱いてしまった大きな理由となってしまった訳ですが(笑)マミとの因縁というか関係性は中々微笑ましい感じもありました。
元々小学生であったことは驚きですが「チーズを食べたくて戻った」という意味合いの台詞はそのままの意味だけではなくチーズ=マミと置き換えた時失われた家族愛をマミに求めているのかなとも思えますしマミにしても魔法少女となった経緯で不慮の事故のよる家族との別離を経験していますからお互いに求め合う関係は必然なのかも知れません。

鹿目まどか/円環の理】
旧世界では中々魔法少女にならず(実際は違いますが)新世界では神としての自分を忘れるといううっかり屋さんではありますが一方で芯の強さや大胆さも持ち合わせています。
自分の考えを押し付けるのではなく自分の行動に依って物事を変えていこうとする強さです。
ただその結論を出す過程で周囲に流されそうになる危険性も持ち合わせていてほむほむだけではなくさやかやマミ達の保護欲をくすぐるところもあるのでしょう。
そもそも概念ですから主役としての大活躍を望むのは酷なのかもしれませんが今作では特にふんわりとした印象ではありました。

暁美ほむら/メガほむ・ほむほむ・悪ほむ】
うっかり屋さん2号です。(因みに3号はキュゥべえでしょうね笑)
旧世界や円環の理についてキュゥべえに話してしまったことが今作の始まりとも言えますけどほむほむだって完璧ではありません。
自ら作り上げた世界を自ら壊してしまうというのも決して失態ではありません。(笑)
失態というならやはり旧世界最後にループを躊躇った事でしょうね。(まぁこれを言ったらテレビシリーズの否定にも繋がりかねませんが笑)
キュゥべえは別としてもほむほむにしてもまどかにしてもうっかりは人間らしさの表れでもあるのかと思います。
まどかが時間のループに依って因果の集中が起きて世界を創造する程の力を得てしまったのと同じようにそれに及ばないとしても同様のことが起きたことでほむほむのポテンシャルが相応のものであったことも証明されました。
その上でほむほむは感情の部分でも濃縮というのか変化が起こっていたのではないでしょうか。
旧世界では約一ヶ月のループを繰り返していたということで12回で1年・120回で10年・1200回で100年・・・。
心が折れ時間操作が躊躇われるほどの回数とは想像を絶しますが少なくとも病弱な少女が屈強で武器や各種乗り物の運転操作に精通するほどですからそれ相応の時間を繰り返したと思うと涙です。
それによって常人では理解しかねる(インキュベーターでも解析不能の)重過ぎる愛となりそれが全てに変わったとすれば悲劇以外のなにものでもないでしょう。
幾つかの失態と感情と条件が重なってしまったことが今回の選択だったのかも知れません。
それでも自分のエゴを押し通してそれを悪だと認める潔さと諦めのような覚悟にはやはり涙が出て来ます。
"悪堕ち"といった評判は悲しいですが決して堕ちた訳ではありません。
まどか同様に自ら持つの力でしかもシステムの一部を書き換えたに過ぎません。

何か問題でも?

意地悪な書き方をすればまどかの決断が少なくとも鹿目一家やほむほむにはプラスとは言えない作用を齎したとも言えますし同様の事(システム自体には手を入れていない?)を行ったほむほむが悪魔と罵倒される謂れはありません。(罵倒どころか自称でした笑)
とある方の考察で魔法少女に対して魔女は成人女性であるといったものがありました。
魔女化の果てに悪魔(自称)となりもう一段上の大人になったほむほむの愛は親としてのそれと同様なものなのかも知れません。
時に子供の成長の上で親との対立というものもない訳ではありませんからほむほむの真意はそれだけではないにせよその辺りにもあるのではないかと思いたいものです。(笑)
まぁそうではなくても自分は悪ほむになってしまったとしても味方です。


おまけ
【キュゥべえ/インキュベーター】
3号です。(爆)
本人に言わせれば目の前の出来事を合理的に判断して粛々と対応しているだけのことなのかも知れませんがその卒の無さの片鱗は見せてくれました。
ただ"敏腕営業マン"(悪魔)としての見せ場は一瞬で道化のような役回りとなっていました。
悪ほむの登場で感情の無い悪魔の方が可愛らしく見えてしまったのも確かです。(笑)


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二度目の鑑賞から軽く一週間が過ぎて漸く感想を書き上げました。
初見の公開初日からも一ヶ月の時間が経過しまして三回目もどうしようかと思っている今日この頃ですが上映が何時迄あるのか若干不安です。(笑)
そしてこの一ヶ月は暇さえあればこの作品のことを考えていたりしていました。

岡田斗司夫さん曰く不完全(解釈の余地に幅がある)な物語は自然と語りたくなるそうです。
作品の真意を理解しようとする事も楽しいですがやはりそれ以上に物語の裏側に想いを馳せることが出来る事こそとても幸せだと思っています。


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二回のみ鑑賞で記憶違い・思い込みや読解力不足等で事実誤認もあるかも知れませんがご容赦下さいね。
それでも書かずにはいられない・・・インキュベーターも呆れるのが人間です。(笑)

最後迄超長文駄文にお付合い戴きまして有難う御座いました。


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[最初のネタバレなし感想]
正直上映直後は若干のフラストレーションがあったのですが色々と引っ掛かる部分もあり(いい意味でも悪い意味でも)不思議と直ぐに感想を書く気にもなりませんでした。
自分なりに反芻する中でジワジワと来るものが確かにあって前提条件で最初に書いたようにテレビシリーズ(前作劇場版含)で一応の完結をみた訳ですし作品としてもそれ以上のものを望むのも後出しジャンケンのようなものですから酷ではないかと思うのも確かです。
そういった意味でも時間経過もありますし自分の中でのハードルが相当上がるのも当然と言えば当然です。
結論から言えば紛れもなく続編ですし映像や音楽音響も構成脚本も水準以上のクオリティの高い作品です。
初見の方にはかなりキツイ感じもしますが(自分はそうではないので判断出来ません)序盤中盤終盤とインパクトは譲るにせよテレビシリーズを髣髴とさせる演出構成でスクリーンから目を離させない出来栄えです。(違った意味でのインパクトは充分ありました笑)
上映直後のフラストレーションというのはやはり終盤で"更に続編作る気満々(笑)"という雰囲気を感じ取ってしまったこととやっぱり結末でしょうね。
結末には賛否がありそうですが自分の好みとしては余り喜ばしいものではありませんが全くナイものではありませんし受け手に委ねるというのは必ずしも悪い演出だとは思いません。
根底のテーマとしては壮大なものですし綺麗に纏めることも出来た筈ですが敢えてこういった形を取ったというのはある意味サプライズですし寧ろ今後真の結末を描くべきでしょうね。
前作が灰色なら今作は黒と言っても良さそうですが自分が日々思うことからするとかなりシンパシーを感じましたし好意的に受け取られる内容で悪い意味でもありません。
それでも違和感を感じてしまったのはやはり思い入れの深い作品であるからだと思いますし正解の入っていないであろう箱の蓋を敢えて空けてしまったかのような感じもあり何とも複雑なところです。
そんなこんなで★5の作品と言っても良いのですが個人的には次回作があると言う期待値込みの前提で★4といったところです。
好きなキャラクターのほむほむ(暁美ほむら)が大スクリーンで躍動する姿を観れるのはそれだけで至福であることも確かです。
蛇足ながらほむほむ(CV斎藤千和)の泣きには泣けました。(笑)
それから老婆心ながらエンドロール後にBパート?(テレビアニメ風ならC)がありますので最後迄お見逃しなく。
まぁ一番のフラストレーションはネタバレしないで感想を書くことだと言うのは間違いなさそうです。(爆)

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原作 Magica Quartet
総監督 新房昭之
監督 宮本幸裕
副監督 寺尾洋之
演出 宮本幸裕 川畑喬
脚本 虚淵玄(ニトロプラス
キャラクター原案 蒼樹うめ
キャラクターデザイン 岸田隆宏
キャラクターデザイン・総作画監督 谷口淳一郎
総作画監督 山室洋貴
エフェクト作画監督 橋本敬史
異空間設計 劇団イヌカレー
異空間美術 南郷洋一
コンセプチュアル・アートデザイン 泥犬
絵コンテ 笹木信作
色彩設計 日比野仁 滝沢いづみ
美術監督 内藤健
美術設定 大原盛仁 寺尾洋之
ビジュアルエフェクト 酒井基 倉原昌宏 丸尾健士 高野慎也
撮影監督 江藤慎一郎
編集 松原理恵
音響監督 鶴岡陽太
音響制作 楽音舎
音楽 梶浦由記
音楽プロデューサー 森康哲 外村敬一
音楽制作 アニプレックス
企画 夏目公一朗 孝壽尚志 村田嘉邦 でじたろう 太布尚弘 西村克巳
プロデューサー 岩上敦宏 久保田光俊
共同プロデューサー 淀明子 小林宏之 細川修 土居由直 金庭こず恵 丸山博雄
アシスタントプロデューサー 上治知世
アニメーションプロデューサー 岡田康弘
アニメーション制作 シャフト
配給 ワーナー・ブラザース映画
製作 Madoka Movie Project
     アニプレックス
     芳文社
     博報堂DYメディアパートナーズ
     ニトロプラス
     ムービック
     シャフト
     毎日放送
キャスト
鹿目まどか 悠木碧
暁美ほむら 斎藤千和
美樹さやか 喜多村英梨
巴マミ 水橋かおり
佐倉杏子 野中藍
百江なぎさ 阿澄佳奈
キュゥべえ 加藤英美里
鹿目詢子 後藤邑子
鹿目知久 岩永哲哉
上条恭介 吉田聖子
志筑仁美 新谷良子
早乙女和子 岩男潤子
中沢 松岡禎丞
女子生徒 
   赤崎千夏
   五十嵐裕美
   上田麗奈
男子生徒
   木島隆一
   河西健吾
   阿座上洋平
   前田邦宏
偽街の子供達
   Nadine Stummer
   Mae Hinck
   Marina Miyamoto
   Hannah Heile
   Sandra Kraus
OPテーマ 「カラフル」 ClariS
EDテーマ 「君の銀の庭」 Kalafina
挿入歌 「misterioso」 Kalafina

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L(^^).O(^^).V(^^).E(^^)
うんたん♪てへぺろ(・ω<)

KAkashi

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