銅の人と書いてアカヒト



以下この記事には作品の核心に触れる内容(ネタバレ)が含まれている可能性があります。

黄昏乙女×アムネジア

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【第10話】 十ノ怪 「喪失乙女」

脚本 高山カツヒコ
絵コンテ 佐山聖子
演出 永岡智佳
作画監督 松下郁子 木下ゆうき のりみそのみ
総作画監督 番由紀子 楠本祐子

予告イラスト 岸田メル

06月10日(日) テレビ神奈川(tvk) 25:30

★★★★★ ★


夕子(原由実)の記憶と同化した貞一(代永翼)は60年前の悲しい真相を追体験することになります。

"ラッキー何とか"とか笑えないところですがアバンはサービスと言う事で(笑)
貞一は夕子の記憶の中に意識が混ざり込んでいいます。
厳密に言えば夕子が捨てた影の記憶と言う事になります。
貞一には夕子の感覚が伝わっていますが何故子供の姿?
60年前だから?
幾らなんでも生まれてないですがあくまでもイメージでしょうか。

夕子は身支度をしていますが左手には"鈴"がありますね。
スプッロド。(笑)
そこに夕子と瓜二つの妹・紫子(佐藤聡美)が現れます。
霧江(喜多村英梨)の祖母ですね。
疫病が流行っているようですがアサ(平田真菜)のところへ行く夕子を心配して止めています。
毅然とした態度の夕子ですが角に足の小指が・・・。(笑)

60年前の学園があった辺りの村は鉱山だったようです。
銅というと某銅山を思い出します。
村では呪石と呼ばれる慰霊碑が建てられた程疫病流行していて夕子が人柱に・・・。

夕子がアサの家に着くと静まり返っています。
奥の部屋で一人寝ています。
医者は風邪という診断ですが家族が皆疫病で亡くなったと言う事で紫子も心配していましたし本人も弱気です。
食欲がないのか夕子が持参した食事も余り手を付けません。
貞一はイメージの癖に”おべんとう"付けてるとか。(笑)
そんなアサに夕子は飴を差し出すのでした。
自分も疫病ではないかと疑心暗鬼のアサは思わず取り乱して飴を投げ返しますが夕子はそれを拾って食べています。
アサは疫病が伝染ると心配していますが

私は死なない。

と優しく言い聞かせるのでした。
そして左手の"鈴"のうち一つをあげました。

夕子はアサの家を出ると途中で紫子が待っていました。
心細くて泣いています。
霧江にそっくりというかアレは(笑)祖母譲りだったのですね。
紫子は村の状況に不安を感じているようですが夕子は「希望を捨てたら全部終ってしまう」と励ましています。
そこで村長(中博史)達が学園へ向うのを見掛けました。
夕子は村のこれからの話し合いだろうと自分達も行こうと躊躇している紫子を促し後を追います。
学園関係者だからなのか夕子は誰にでも優しく行動力もあって責任感が強いのですね。

校舎の中に入って会議の場所を探しているとかなり殺伐とした雰囲気になっていました。
夕子達は外から中の様子を伺っているようですが村全滅の危機に祟りの仕業だと血迷っています。
神社の跡地に学校を建てたからだと。
映画観てる場合じゃないぞ貞一君。(違笑)
そして人柱の話が出ました。
明らかな犯罪ですけども。
時代考証とかその辺りは良く判りませんが60年前と言うと確かに遠い昔のようでありますが1950年代頃の筈で一応戦後にまだこんな話があったのかなと若干違和感もあります。
地方ではこうした迷信の類が色濃く残っていた可能性はありそうですがそれでも精神的な部分だけでしょう。
個人的な感覚からするともう数十年前といった感じです。
まぁあくまでもフィクションですから野暮な話かも知れませんが。

人柱にする人材が居ないとか最早狂気の沙汰沙汰ですがここで銅人さんが満を持して登場します。
銅の人と書いてアカヒト。
中の人と書いて声優・・・。
くじを作って村人の中から銅人を選びその銅人役の指名で人身御供[人柱]決定と言う流れです。
見事なリスク分散です。
恐るべき前時代的な話の流れに夕子も紫子も貞一もガクブルです。
そして夕子達が黙って立ち去ろうとすると"鈴"で気付かれてしまいました。
必死で逃げ出す夕子達ですが辿り着いた場所は今の怪異調査部の部室でした。
貞一君女の子走りですよ。(笑)
この頃は物置だったようです。
何とか隠れてその場は凌ぐ事が出来ました。
貞一はこれから訪れるであろう悲劇的な展開を容易に理解して愕然としています。

夕子は子供を人柱にするという話から心配でアサを自分の家に連れて来たようです。
紫子もわだかまりは消えているようですね。
ところで夕子達の家族はどうしているのでしょうか?

サービスその2はお風呂です。
人柱は非科学的で許されない(いや犯罪です)と言う夕子を心配する紫子です。
夕子は誰にでも優しく行動力がある故に無茶をするのではないかと不安になるのでしょう。
「自分だけ助かろうとは思わない」と言う夕子ですが狂気の前には正義も無力であるからこそ紫子の心配です。
お互い譲らない激しい応酬に貞一は夕子が感情豊かであった事を目の当たりにするのでした。

夕子が風呂から上がるとアサの姿がありません。
もう嫌な予感しかありません。
紫子に聞いても判りませんがあさが脱ぎ散らかしていたと思われた着物が破れている事を指摘します。

夕子は慌ててアサの行方を追います。
貞一は結末を知っている筈なのに必死に止めています。
その悲劇のカラクリを悟ったようです。
無論傍観者に過ぎないその声が届く事はありません。
夕子が学園の物置に向うと怪しげな会合が行われています。
カルトかよ。(汗)
夕子は必死で中に飛び込みました。
妙な装束のアサの姿もありました。

夕子姉ちゃん・・・

アサが銅人に選ばれていたのでした。
そして狂人達に依って夕子は地下の祠に放り込まれるのでした。

夕子は足を骨折して気を失い気が着けばひとり静寂の中に閉じ込められていました。
激痛に耐えながらそれでも気丈にあさが人柱にならずに済んだ事を喜んでいます。
この自分を省みない献身的な部分が紫子の不安を煽っていたのかも知れませんね。
ところが死の恐怖と向き合ったとき全てが崩れ始めます。
上履きに履き替えてるとか律儀ですねってどうでもいいですね。
そして蝋燭の火が全て消えた時崩壊しました。
醜い感情憎悪の感情で暗黒面に落ちそうになり掛けたとき気高き良心との葛藤が始まります。
その結果負の感情を切り離す事になったのです。

貞一は全ての真相を知ることになりましたが影夕子の最大の憎しみは切り離した夕子自身だったようです。

真相が明らかになりました。
アサはその後どうしたんでしょうね。
当時の関係者は殆ど存命しているとは思えないので余計に切ないですね。
何と言っても夕子を一番憎んでいるのが影というのが最大の悲劇です。
そりゃ夕子だけ貞一とヨロシクやってれば余計にそうなります。
と言うか寧ろ当然で(笑)影の気持もわかりますがただそれこそが葛藤というもので普通に誰しも持っている筈のものでやっぱり現状は不自然なんだろうと思います。
映像的にもSILVER LINK.の真骨頂といった雰囲気で良かったです。
予告怖いわ。(笑)




L(^^).O(^^).V(^^).E(^^)
うんたん♪てへぺろ(・ω<)

KAkashi
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